皐月賞の感想
あんなに入れ込んでいたのに。
皐月賞のトライアルレースであるスプリングS。このレースのパドックには物凄い勢いで首を大きく振など異常に入れ込んでいた馬がいました。それがダイワメジャーです。これを見た時は「ああ、こりゃレースでは大変なことになるな」と思ったものです。しかし、予想とは裏腹にレースに行ってみるとハイペースを上手く先行して3着と好走。それでもその時は、「権利は取ったけど、まぁ、あれだけ入れ込む馬は本番ではいらないだろう」という印象でした。そんなダイワメジャーが本日はやたらと静か。矯正道具としてパシファイヤーとシャドーロールを装着していましたが、前走のパドックとは雲泥の差と言っていいほど。前走はあんな状態で3着に粘れたのだから、この状態ならばもしかしたら本日は大駆けしてしまうかも。ムフフフ。その30分後、彼は大きな優勝レイを掛けてイタリアの伊達男を背にウイナーズサークルにいました。
レースは逃げるメイショウボーラーを番手で追走する競馬。掛かる素振りも見せずこれを上手く追走すると、直線で早々と並びかけて、抜群の手ごたえでアッという間に抜け出します。ダイワメジャーのお陰でがっぽり儲けた井崎さんの話によれば「最後の直線で流石にヨレた」との事でしたが、猛追するコスモバルクを完封して優勝しました。確かに前半の1000メートルを59秒7と、馬場状態が良好な事を考えるとペースに恵まれた感はあるものの、終わってみればレコードよりも0.1秒遅い1分58秒6という好タイム。そんな中、上がり3Fではコスモバルクに次ぐ33秒9を繰り出し、後続を引き離して勝ったのだから強い内容。抜け出す時の瞬発力は他の追随を許さないものでした。

父親はサンデーサイレンス。母親はクイーンCや中山牝馬Sを制覇したスカーレットブーケ。母親や姉のダイワルージュの勝ち鞍が1800メートル前後に集中していた事、サンデーサイレンス×ノーザンテーストという配合はマイラー色が強くなる事を考えると、距離が伸びるのは歓迎ではありませんが、落ち着いていればダービーでも悪い競馬はしないと思われます。そういう意味でもダービー当日のパドックは必見。デムーロ騎手は5月2日に短期免許が切れてしまいます。しかし、もう1ヶ月残っている免許を使ってダービーも乗りに来る模様。息のあったパートナーを背にいいレースが期待できそうです。
~2着コスモバルク~
認定厩舎制度第1号であるホッカイドウ競馬所属のコスモバルク。北海道の人々はもちろん、全国の人々の期待を背負い、皐月賞で堂々の1番人気に押されました。レースではスタートすると何時もよりも少々後ろ目、5~7番手からの競馬。ここで上手く折り合うと、ペース速くなった3コーナー過ぎで逃げるメイショウボーラーを追いかけてグイグイ順位を上げていきます。直線では早めに動いたダイワメジャーの抜け出しを許しますが、爆発的な脚でそれを猛追。最後はダイワメジャーとらえる事ができなかったものの、抜け出す時の脚は他の馬が止まって見えました。毎回、フェリーと馬運車で20時間近い輸送を乗り越えての出走。しかし、それでも体重は落ちず、レースでも自分の能力を確実に発揮するのには毎度毎度、頭が下がります。
今回の皐月賞はやはり弥生賞の1走が効いたのか、パドックでも弥生賞の時ほどチャカチャカせず周回すると、レースでも引っかかるところも無く折り合っていました。惜しむべきは大外枠だった事。掛かるところがあるので、位置取りを確保するために下手に仕掛けてしまうと折り合いを欠く可能性があります。五十嵐騎手としては本当ならもう少し前で競馬のしたかったとは思いますが、こればかりは仕方がありません。そもそも中山で上がり33秒代の末脚を使うのですから、全体的な能力はもちろん瞬発力は飛びぬけています。次走は叩き3戦目。距離の延長もそれほど問題はないと思いますし、スローでも折り合いの付く事を証明しました。ダービーに向けての視界は良好です。
~16着ブラックタイド~
「仕掛けをワンテンポ遅らすと前を捉えられない事も十分にありうる」と、ブラックタイドについて「皐月賞の予想」で書いたのですが、今回はそれ以前の問題でして・・・。マイネルマクロスとメイショウボーラーの2頭がやりあう事でペースが速くなるハズが、マイネルマクロスがまさかの立ち遅れ。これによりレースは全体的にスローペースの瞬発力勝負になり、スプリングSで見せた末足は不発も不発、順位さえ上げれずの16着。それにしても、きさらぎ賞までは先行策をとっていたブラックタイドをこのペースで後ろに下げるのですから、武騎手としてはレースのペースどうこうという以前に乗り方を決めていたんでしょうなぁ。横山(典)騎手の呪いでしょうか、それともあの一戦でブラックタイド自体が「ノリさま仕様」になってしまったのでしょうか(笑)。先行させれば詰が甘くなるし、後ろから行けば展開に左右される他力本願のレースしかできず。色々な意味で本当に難しい馬です。
さて、問題はダービーにおいてのこの馬の取捨。パドックを気だるい表情で周回するのはいつも通り。体重はプラス8キロと増えていたもののふっくらとしていて、むしろスプリングSの時よりも出来は良かったように感じました。それでも先行して息が上がったのか、単に瞬発力がなかっただけなのか分からないメイショウムネノリをかわせなかった事実を「どう評価しろ」と言うのでしょう。基本的に「評価すべきは前で競馬をした馬」なので、皐月賞だけみればメイショウムネノリの方が強かったと言えます・・・か。ムネノリの場合は前半に名前も呼ばれましたしねぇ。そのメイショウムネノリに騎乗していた武幸四郎騎手でさえ「ペースが向かなかった」と言っている事を考えると・・・。
唯一の救いといえば東信二さんが「武騎手は4コーナーの時点で既にあきらめていたのではないか」と言っていた事でしょうか。追っていないのならば救いはあります。ただ、メイショウボーラーがNHKマイルに向かうようなので、ダービーではこれと言った逃げ馬もおらずスローになるのは必死。そうなるとまた・・・。悩みの種が一つ増えました。
| Permalink
|


Comments
当ててます、ダービー君
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f20681546
Posted by: uden | 2004.04.24 at 11:32 PM