葉牡丹賞
コースこそ違えど中山競馬場の芝2000メートルという皐月賞と同じ舞台で行われる2歳500万下の葉牡丹賞。そしてその割に勝ち馬が出世しない葉牡丹賞。そんな葉牡丹賞に今年は超がつく良血・スパークキャンドルやマイネルチャールズ他10頭が出走したが、勝ったのはアグネスタキオン産駒のミステリアスライトだった。
~レースは~
前走はスタートで後手を踏むものの、素晴らしい末脚を披露して1着。今回もスタートはあまり良くなかったが、積極的にハナを主張する馬がいなかったのが幸いしてそれほどの不利にはならず。それどころか、いつまで経ってもほかの馬がダチョウ倶楽部のように「ドウゾドウゾ」しているので、1枠という良枠を利用してジンワリとハナを奪ってしまった。結果、1000メートルの通過は63秒というスロー。ミステリアスライトとしては開幕週で良馬場、そのうえスローとなれば占めたもの。直線に入ると切っても切れないスパークキャンドルをあっさり交わして単独先頭、他の馬の追撃に備えると、坂で後続との差を決定的なものにして先頭でゴールした。
~坂を味方につけられる高い瞬発力~
最初の坂で先手を奪い、最後の急坂では迫ってきたマイネルチャールズ他を突き放すという姿を見ていると、まったく坂を苦にしないタイプ・・・というか、坂が得意で逆に味方につけるタイプ。こういうタイプはフジキセキやアグネスタキオン産駒のように器用で一瞬の瞬発力に秀でた馬に多いのだが、同馬もアグネスタキオン産駒の良い所を継いでいるといえるだろう。それよりも何よりも尾花栗毛が可愛い・・・というのは置いておいて、今回は結果としてハナを奪うことになったものの、新馬戦での鮮やかな差し切りがちが頭にのこっていれば、本来、この馬の良さを出そうと考えてスローでもそのような位置取りで競馬を進めたくなるところ。しかし「ペースが遅ければハナでもいいや」と考えていた蛯名騎手の好判断と、前に馬を置かなくても引っかかることなく自分のペースを守ったミステリアスライトの自在性は高く評価できるだろう。スローと聞くと楽に逃げたと思われがちだが、ずっと単騎で逃げていたわけではなく、2コーナー過ぎからスパークキャンドルが横にピッタリ。それでも嫌々せず、カーっともせず競馬も上手。当面の課題はスタートだけか。
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