« February 2008 | Main | April 2008 »

第3回中山競馬1日目前日の芝の状態について

第3回中山競馬も今週で最終週。

前開催は冬眠中の野芝の間に洋芝を生えさせるオーバーシードを施した馬場で行われていたが、今開催も引き続きオーバーシードを施した馬場で行われる。野芝の草丈は約4センチ~6センチ、洋芝は10センチ~14センチ。コースに関しては、第3回中山開催は初日と2日目は前開催に引き続き仮柵を設けないAコースを使用するが、3日目から最終日までは内ラチから3メートルの場所に仮柵を設けるBコースを使用する。

~前日に降った雨が影響!?3週目よりも更に難解な馬場だった最終週~

Blog201先週の第2回中山開催7日目前日のところで「スローなら前残り、ハイペースなら後ろが届く」と書いたが、前日に降った雨の影響が少なからずあったのか、7日目はスローでも中団や後ろで競馬をした馬の好走が目立った。桜花賞の最終チケットを賭けたレースの3歳牝馬の重賞・フラワーカップを勝ったブラックエンブレムは、スローペースに分類される1000メートルの通過1分1秒4というタイムを刻んで逃げ切った。その割にゴール前ではレッドアゲートの強襲にあっての辛勝だったため「スローの割に・・・」とパッと見ではインパクトは弱いが、マイネウインク以外の前で競馬をした馬のほとんどが10着以下に負けている事を考えると、差し・追い込みが目立っていた馬場も考慮して数字以上の評価を与えていいだろう。

と、後ろの馬が届いた7日目の土曜日だったが、日曜日の8日目は土曜日と打って変わって、スプリングSのスマイルジャックや東風ステークスのステキシンスケクンのように逃げ・先行馬が粘る場面が多く見られるなど傾向が逆転。このおかげで馬場の傾向は3週目よりも更に掴みどころのなさが進行。相変わらず上がりは掛る力のいる馬場のため、一瞬の切れ味を持ち味とする馬よりも長くいい脚の使える馬向きであることは確かではあるが・・・。東風Sのダンスフォーウィンやマイネルハーティーのように溜めれば34秒前半の脚も使えるものの、溜め過ぎると切れる脚を繰り出しても勝負にならない。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

今週の注目レース

2008年第3回中山競馬の開催日と特別競走は以下のとおりです。


~1日目・3月29日(土)~ 
   11R・日経賞(4歳上 G2 芝2500メートル)
   10R・富里特別(4歳上 1000万下 ダ1800メートル)
    9R・ミモザ賞(3歳牝 500万下 芝2000メートル)
    8R・ペガサスJS(4歳上 OP 障3350メートル)
~2日目・3月30日(日)~
   11R・マーチステークス(G3 4歳上 ダ1800メートル)
   10R・スピカステークス(4歳上 1600万下 芝1800メートル)
    9R・千葉日報杯(4歳上 1000万下 芝1200メートル)


~第3回1週目の注目レース~

3月29日(土)11R・日経賞(4歳上 G2 芝2500メートル)

天皇賞の前哨戦として歴史を築いてきた日経賞。今年はそんな日経賞にグランプリホース・マツリダゴッホをはじめ、日経新春賞とダイヤモンドを連勝して勢いに乗るアドマイヤモナーク、地方の雄で国際G1馬のコスモバルク、中京記念で重賞を制覇したタスかーソルテ、昨年2着のトウショウナイトなどが出走予定している。

Blog200そんな中でも注目はグランプリホースのマツリダゴッホだろう。有馬記念と同じコース・距離で行われるため、たびたび前年の有馬記念優勝馬が今期の始動レースとして出走するレースだが、グラスワンダー6着、マンハッタンカフェ6着と、断然の一番人気を背負って飛ぶ印象がある。マツリダゴッホは中山コースが得意で2200メートルで行われるAJCCとオールカマーを強い勝ち方で制覇しているが、日経賞では勝ちパターンだった所をネヴァブションとトウショウナイトに差されて3着になっているように、2500メートルになると少々信頼度は落ちる。確かに有馬記念で強豪を破って優勝してはいるものの、雨上がりで追い込みにくい馬場状態だった恩恵も少なからずあるはず。今回は休み明け初戦で59キロを背負わされるだけに、あまり人気になっているようだったら評価を下げてみるのも面白いのではないか。

Blog198そんな不確定要素のあるマツリダゴッホと比べて安定性ならトウショウナイト。体重が絞り切れなかった昨年末はなかなか結果が出なかったが、10キロ絞れたAJCCでは最後の直線で前の詰まる不利があったにもかかわらず2着を確保。伸び始めたところでの不利だったので痛かったことは確かだが、そんな逆境にもめげず再び伸びてきたのは歴戦の古馬だからこそなせる業か。このAJCCで復活をアピールすると、決め手で分の悪い得意とは言えない京都コースで行われた京都記念では、l勝ったアドマイヤオーラから0.2秒差の5着になるなど、上々の結果をひっさげて今年も日経賞に駒を進めてきた。AJCCでは勝負所での反応がいまいちだったように歳をとってズブいところも見せてはいるが、昨年と同じステップで調子落ちもないところは好感が持てる。歳は取ったが背負う金量は57キロと昨年より1もキロ軽い。得意なコース・レースだけに今年も勝ち負けは必至だろう。

3月29日(土)ペガサスジャンプステークス(4歳上 OP 障3350メートル)

Blog199第3回中山7日目に行われる中山グランドジャンプの前哨戦であるペガサスジャンプステークス。グランドジャンプと大障害のような襷掛けコースではなく、中山競馬場の障害コースをグルリと2周するコースであり、大竹柵と大生垣は経験できないが、グランドジャンプの前に中山コースを走れるだけに、グランドジャンプに出走しようとする馬にはステップとして最適な1戦。特にこのレースには中山グランドジャンプに出走する外国馬が出走するため、出走する側にとっても馬券を買う側にとっても外国馬が日本の障害競走のスピードに対応できるかを見極めることのできる重要なレースであると言える。そんなペガサスJSに今年はオーストラリアのカラジをはじめ、中山で2連勝中のコスモラバンジン、メイショウタローなどが出走予定だが、やはり注目は外国馬ながら中山グランドジャンプ3連勝中のカラジだろう。同馬はその前哨戦として毎年ペガサスJSにも出走しているが、過去3年は3着・2着・3着と好成績を収めている事から、今年もここで掲示板を確保できるようならば本番でも心配ないだろう。

今のところ中山GJに出走を予定している外国馬は、カラジのほかに北米地区のグライデングとフランスのアラームコールの2頭だけ(イギリスのランターティークは出走辞退)。しかもその2頭はペガサスJSに出走せず本番のみに出走する予定であるとのこと。確かに今年は日本への輸送は馬インフルエンザの影響で検疫や病気などの問題が重くのしかかるが、ペガサスJSで掲示板を外して本番で好走したのがセントスティーヴンだけ、ペガサスJSに出走せずにグランドジャンプで連対したのがボカボカだけであると考えれば、中山GJを本気で取りにきているのはカラジ1頭であるといえるだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

第3回中山競馬の特別競走

2008年第3回中山競馬の開催日と特別競走は以下のとおりです。

~1日目・3月29日(土)~ 
   11R・日経賞(4歳上 G2 芝2500メートル)
   10R・富里特別(4歳上 1000万下 ダ1800メートル)
    9R・ミモザ賞(3歳牝 500万下 芝2000メートル)
    8R・ペガサスJS(4歳上 OP 障3350メートル)
~2日目・3月30日(日)~
   11R・マーチステークス(G3 4歳上 ダ1800メートル)
   10R・スピカステークス(4歳上 1600万下 芝1800メートル)
    9R・千葉日報杯(4歳上 1000万下 芝1200メートル)

~3日目・4月 5日(土)~
   11R・春風ステークス(4歳上 1600万下 ダ1200メートル)
   10R・隅田川特別(4歳上 1000万下 芝1600メートル)
    9R・山吹賞(3歳 500万下 芝2200メートル)
~4日目・4月 6日(日)~
   11R・ダービー卿チャレンジトロフィ(G3 4歳上 芝1600メートル)
   10R・安房特別(4歳上 1000万下 芝2500メートル)
    9R・伏竜ステークス(3歳 OP ダ1800メートル)

~5日目・4月12日(土)~ 
   11R・ニュージーランドトロフィ(3歳 Jpn2 芝1600メートル)
   10R・船橋ステークス(4歳上 1600万下 芝1200メートル)
    9R・野島崎特別(4歳上 1000万下 1800メートル)
~6日目・4月13日(日)~ 
   11R・春雷ステークス(4歳上 OP 芝1200メートル)
   10R・湾岸ステークス(4歳上 1600万下 芝2200メートル)
    9R・桜草特別(3歳 500万下 芝1200メートル)
 
~7日目・4月19日(土)~ 
   12R・鹿島特別(4歳上 1000万下 ダ1200メートル)
   11R・中山グランドジャンプ(G1 4歳上 障4250メートル)
   10R・総武ステークス(4歳上 1600万下 ダ1800メートル)
    9R・山藤賞(3歳 500万下 芝2000メートル)
~8日目・4月20日(日)~
   12R・卯月ステークス(4歳上 1600万下 芝1600メートル)
   11R・皐月賞(3歳牡・牝 Jpn1 芝2000メートル)
   10R・京葉ステークス(4歳上 1600万下 ダ1200メートル)
    9R・鹿野山特別(4歳上 1000万下 芝2000メートル)
    8R・袖ヶ浦特別(4歳上 1000万下 芝1200メートル)


<今開催の注目点>

今年の第3回中山開催はレースの変更がちらほら。まず毎年6日目のメインとして芝2000メートルで行われていた4歳上のオープン競走・エイプリルステークスが、「美穂トレセン開業30周年記念」という冠のついた4歳上のオープン競走・春雷ステークス(芝1200メートル)に変更されている。この他、皐月賞当日に芝1800メートルで行われていた3歳のオープン競走・ベンジャミンステークスが行われず。行われなくなったベンジャミンSの穴をダート1200メートルで行われる4歳以上のOPレース・京葉ステークスが移動して埋める。ベンジャミンステークスの代わりに1600メートルで行われていた山藤ステークス(昨年は1800メートル)が芝2000メートル戦となり、7日目に行われる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

第2回中山競馬7日目前日

第2回中山競馬も今週で最終週。

前開催は冬眠中の野芝の間に洋芝を生えさせるオーバーシードを施した馬場で行われていたが、今開催も引き続きオーバーシードを施した馬場で行われる。野芝の草丈は約4センチ~6センチ、洋芝は10センチ~14センチで、野芝の草丈は変わらないが洋芝の草丈は前回の開催よりも2センチずつ長くなっている。コースに関しては第2回中山開催は初日から最終日まで内ラチから仮柵を設けないAコースを使用する。


~ペース次第で勝ち馬の脚質が変わる難解な馬場~

横から見るとあまり目立たないので先週の「第2回中山競馬5日目前日」のところで「芝の状態は悪くないが~」と書いたが、上の方から見るとボコボコとしている所が多数見受けられた。レースで騎乗した騎手の「馬場が荒れていたので~」というコメントがチラリホラリと出ている事を考えると、芝の状態はあまり良くないようだ。

Blog197馬場について少し踏み込んで言うならば、フジキセキやアグネスタキオン産駒などのような一瞬の切れ味を身上とするような馬の持ち味が削がれ、シンボリクリスエスやメジロマックイーン産駒のような一瞬の切れは無いが長くいい脚使える馬の持ち味が生きる馬場で、そのどちらが有利というわけでもないような中途半端な馬場。このような馬場であるため、血統的な特徴は相殺されやすくなり、スローなら前の馬が残り、ハイペースなら後ろの馬が届くという、ペース次第で勝つ馬の血統や脚質がコロコロと変わる。当たり前と言えば当たり前だが、「ハイペースでも逃げ有利」や「スローでも追い込み有利」といったとっかかりとなる指標がないので、馬券を買う側からしてみれば難解な馬場であると言えるだろう(そんな中、ハイペースでも押し切ってしまうモエレフィールドのような馬も時折いるからなおさら難解)。あえて言うなら長くいい脚を使える血統の方が有利は有利だが、今のところは血統的な特徴よりも、そのレースがどのようなペースになるか、そのペースの中で自分の狙いたい馬がどの位置で競馬を進めるかに重きを置いた方が予想の幅は広がるかもしれない。

(*)中山競馬場のある船橋市は19日から降り出した雨が20日の夜まで降り続いた。21日の明け方には上がったものの一日中日の差さない曇りだったため、7日目の行われる土曜日は晴れの予報も、午前中は雨の影響が残ると思われる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

弥生賞

2歳王者のゴスホークケンが早々とマイル路線を歩むことを宣言。今年行われた3歳重賞でことごとく1番人気に支持された馬が敗退するなるなど、軸となる馬を未だに見極められない混戦を極めるクラシック戦線。そんな状態でトライアル・弥生賞を迎えたが、そんなレースを制覇したのは京成杯の勝ち馬であるマイネルチャールズだった。


~勝ったマイネルチャールズは~

スローを見越してのホッカイカンティが逃げる番手での競馬。勝負所まで上手く泳がせた後、最後の直線に入ったところで並びかけ、坂で競り落として堂々の先頭ゴールインを果たした。ゴール前にブラックシェルやタケミカヅチの猛追にあったものの、すでに大勢は決した後で完勝と言っていいだろう。確かに1000メートル通過が61秒8と弥生賞特有のスローペースと開幕2週目という先行有利な馬場状態は前で競馬をした馬に有利ではあったのは確かだが、それを味方につけられる自在性と混戦になればなるほど威力を発揮する勝負根性がチャールズの強み。これで中山の2000メートルは4戦して3勝2着1回。うち重賞2勝という内容は他の馬の追随をゆるさないものである事から、現時点で皐月賞のTRとしてスプリングSと若葉賞という2つのレースは残っているものの、今回のレースで皐月賞優勝候補のトップに躍り出たと言っていいだろう。
Blog196
今年初めてとなった第1回の開催から時計の掛る馬場状態が続いていたため、京成杯を勝ったあと心配だったのが「高速馬場になった時に対応できるか」という点だった。しかし、1か月の休養を挟んでも力の要る馬場状態は相変わらず。この後も開催が続くため弥生賞時よりも良くなるという事は無いだろうから、皐月賞までは高速馬場に対する心配はしなくていいだろう。その割に走る毎に勝ちタイムを1秒ずつ詰めており、勝ちタイムの2分1秒8は例年とほぼ変わりない水準。タイムからチャールズの成長の跡が見て取れる。圧倒的な強さを誇ったディープインパクトを例外とすると、近年の弥生賞の勝ち馬皐月賞で結果を残せていないのは心配だが、2000メートルとなった京成杯の勝ち馬として初めて弥生賞を制覇した事を考えると、そんな心配も杞憂に終わるか。


~2着だったブラックシェルは~

Blog194_2前回のきさらぎ賞では1番人気に支持されるものの、スタートで出遅れると終始大外を回って7着。しかし今回は中間に行ったゲート練習が功を奏し、スタートも上手く決めて中団で脚を溜めると、メンバー最速タイの34秒6という末脚を繰り出して2着を確保した。これで皐月賞の権利も獲得して本番に備えることになるが、マイネルチャールズには今回の弥生賞と昨年末のホープフルSと2度顔を合わせて2敗。クロフネ産駒らしく見た目で「パワーがあるな」と分かるほどムキムキの馬体だが、そのパワーがスローペースでは逆にオーバーフロー気味となり勝負所でキビキビ動けず、前で競馬のできるマイネルチャールズに出し抜かれている要因となっているように思われる。それゆえ本番ではもっとペースが速くなること、また先行有利の馬場ではなくなっていることはブラックシェルにとってプラス要素。武騎手は大得意の弥生賞に比べると皐月賞での成績は一息だが(あくまでも弥生賞に比べて)、ナリタタイシンやエアシャカールのように弥生賞で2着に負けた馬を本番で優勝させている例もある事から、今後を考えると「今回は勝たなくて良かったのではないか」と前向きに考えたい。相手は強いが、これらを味方に付ければ本番での逆転は十分に可能だ。


~12着だったフサイチアソートは~

Blog195_2前走の東スポ杯では後に重賞を賑わす馬達を退けての快勝。レース後は獲得した賞金から休養に入ったが、休養中に負かした相手が重賞で好走するのに比例して評価が鰻の如く上って行ったフサイチアソート。そんな評価を背に今回の弥生賞で満を持しての出走となったが、スタートからゴールまで良いところなく12着に沈んだ。蓋を開けてみれば体重は前走からプラス2キロという僅かなもの。500キロを超える馬が多数を占める今の競馬の中で弥生賞出走馬は500キロ未満の馬が13頭。その中でもアソートの446キロはひときわ小さく映った・・・というよりも貧弱に映った。話によると「当たり負けして位置取りを悪くした」とのことで、休養中に肉体的に成長できなかったのはいろいろな面で深刻。東スポ杯は厳しい流れを追走して馬群を割ってきた事を考えると今回のペースはアソートには向いていなかったのは確かだが、トライアルとしてもう少し格好をつけておきたかったというのが本音だろう。関係者としてもこの惨敗は誤算なはず。賞金的には足りているため本番に直行することもできるが、直行するにしても巻き返しに向けての調整は大変難しいと思われる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

今週の注目レース

2008年第2回中山競馬の開催日とメイン競走は以下のとおりです。

 3月 1日(土) 韓国馬事会杯(準オープン 4歳上 芝1200メートル)
 3月 2日(日) 中山記念(G2 4歳上 芝1800メートル)
 3月 8日(土) オーシャンS(Jpn3 4歳上 芝1200メートル)
 3月 9日(日) 弥生賞(Jpn2 3歳 芝2000メートル) 
 3月15日(土) 千葉S(OP 4歳上 ダ1200メートル)
 3月16日(日) 中山牝馬S(G3 4歳上牝 芝1800メートル) 
 3月22日(土) フラワーC(Jpn3 3歳牝 芝1800メートル)
 3月23日(日) スプリングS(Jpn2 3歳牡・牝 芝1800メートル)

~第2回中山開催4週目の注目レース~

3月22日(土)

フラワーカップ(Jpn3 3歳牝 芝1800メートル)

桜花賞のトライアルには指定されていないものの、トライアルにはない1800メートルという距離で行われるのが大きな特徴のフラワーカップ。以前までは桜花賞に間に合わなかった馬達や、何とか間に合いそうな馬達が桜花賞の出走権利を獲得するために出走する感の強かったレースだったものの、過去6年を振り返ってみるとダンスインザムードとキストゥヘブンの2頭の桜花賞馬を輩出するなど、桜花賞の〝最終切符〟どころか〝のぞみ〟のチケットぐらいに価値のあるレースに変貌。またスマイルトゥモローとシーザリオという2頭のオークス馬や2着になるフサイチパンドラなども出しており、オークスとも相性の良い出世レースとなった。今年はそんなレースにきんせんか賞を快勝したブラックエンブレムを筆頭に、つばき賞を勝ったシングライクバード、いちょうSの勝ち馬・アロマキャンドル、また、チューリップ賞で権利を取れなかったスペルバインドやアネモネSで権利を取れなかったデヴェロッペやブーケフレグランス、ハイエストホワイト、プラティコドン、アグネスミヌエットなどの1戦1勝馬を合わせて27頭が登録している。

Blog192このフラワーカップは、前走、中山コースで勝利を挙げた馬が好成績を収めている。このため、前走のきんせんか賞で圧倒的な強さを見せたブラックエンブレムは不動の軸馬として支持されるだろう。開幕週に行われたレースで内枠に入ったというアドバンテージはあったものの、激化する先行勢が演出するハイペースを中団から捲りあげるいう味な内容は、決して馬場の恩恵だけでは片づけられるものではない。つばき賞を勝ったシングライクバードはミッキーチアフルやファリダットといった牡馬を相手に直線でなで斬って優勝。一瞬の切れ味が無いので直線の短い中山に替わってどうなるかは未知数も、差しの決まりだした馬場を味方につけたいところ。シックスセンスの妹でチューリップ賞で出負けをして権利が取り逃したスペルバインド、新馬戦の内容が好評価されているハイエストホワイトなど収得賞金400万円の馬達は出走するために抽選を通る必要がある。今のところ2分の1程の確立であり連闘となるブーケフレグランスあたりが回避する可能性が高いことを考えると、抽選の行われる木曜日にはもう少し確率は上がるだろうが、いくら能力があると言っても昨年のレース選択で迷走したベッラレイアのように除外されて出走できなければ勝ち負け以前の問題。まずは出走にこぎ着ける事が第一の目標だ。しかし、トライアルにおける人気馬の敗退で桜花賞に出走できる収得賞金額のボーダーラインは1200万。400万円組は桜花賞に出走するために勝つことが至上命題であり、狭き門であることは間違いない。


3月23日(日)

スプリングステークス(Jpn2 3歳牡・牝 芝1800メートル)

弥生賞と同じく皐月賞のトライアルレースに指定されているスプリングS。3着までの馬に優先出走権が与えられるが、本番と似たような淀みないペースになることが多く、近年は同じ距離・コースで行われる弥生賞よりも本番に直結しやすいレースである。そんなレースに今年は共同通信杯を優勝したショウナンアルバ、きさらぎ賞を優勝したレインボーペガサス、シンザン記念を優勝したドリームシグナル、京王杯2歳Sの優勝馬であるアポロドルチェ、ラジオNIKKEI賞の勝ち馬・サブジェクトの重賞優勝馬5頭を中心に、安藤騎手がホレこむサダムイダテン、どんなレースでも大崩れがないスマイルジャック、朝日杯FS2着のレッツゴーキリシマ、アサクダダンディ、キングスエンブレム、アルカザン、アイティトップ、オーロマイスター、モンテクリスエスなど24頭が登録。皐月賞トライアルの代名詞でもある弥生賞よりも多彩で豪華な顔ぶれが集まった。

Blog191この中でも注目は若竹賞と共同通信杯を連勝中のショウナンアルバだろう。レースになるとスイッチが入るという狂気の持ち主で、2走とも前半は掛り気味。特に前走の共同通信杯は押さえる競馬を教えようと考える鞍上の蛯名騎手が何度も立ち上がるほど喧嘩をするが、道中半ばで折り合うと最後の直線では坂の途中まで手綱を抑えたままという抜群の反応で、ゴールまで伸びるアドバンテージを作り出した。共同通信杯を優勝したことで賞金は足りている。しかしなぜスプリングSに出走するのか。ちょうどいい間隔で皐月賞に出走できるという理由もあるが、主な理由は折り合い面に不安があるからだろう。それだけに今回は本番を想定して「前半にどれだけ折り合えるか」という課題を克服するための試走に近いレースとなるだろうが、かと言って無様なレースは逆に不安を残す事になると考えれば、快勝しているコースとは言え決して優位な立場ではない。ショウナンアルバにとってはここで優勝すれば混迷を極める牡馬クラシック戦線においてマイネルチャールズと共に2トップを形成する事になる事や、レッツゴーキリシマやドリームシグナルといった朝日杯FS好走組との世代レベルを計るチャンスにもなり、色々な面で試金石となるレース。負けられない。

このショウナンアルバの他にサダムイダテンの巻き返しにも注目。サダムイダテンはフォーティーナイナー産駒らしくない柔軟な体の持ち主と言われており、その体から繰り出される脚はまさに鬼脚。しかし、その鬼脚を買われて断然の一番人気に支持された共同通信杯は、直線こそ伸びてきたものの残り100メートルのところでパタリと脚が止まってしまった。ショウナンアクロスがハイペースで逃げたとはいえ、サダムイダテンは離れた10番手前後を追走しており、1000メートルの通過が61秒と、優勝したショウナアルバよりも1秒以上遅かった。これを考えると、ハイペースにハマったというよりもレースでの使える脚が限られている印象で、父の産駒としては異端ながらも血の呪縛からは完全に逃れられないようだ。しかし、だからこそ直線の長い東京コースよりも直線の短い中山コースの方に適性があるのではないかと考えられる。雪のために順延した前回は調整の難しさもあっただろう事を考えれば、前回ほど調整も難しくないはず。中山へのコース替わりで巻き返しは必至だろう。ただ、手綱を取る鞍上の安藤騎手が中山コースであまり良い印象がない。得意とは言えない中山コースをどう騎乗するか注目したい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

第2回中山競馬5日目前日

今週は牝馬祭り!

前開催は冬眠中の野芝の間に洋芝を生えさせるオーバーシードを施した馬場で行われていたが、今開催も引き続きオーバーシードを施した馬場で行われる。野芝の草丈は約4センチ~6センチ、洋芝は10センチ~14センチで、野芝の草丈は変わらないが洋芝の草丈は前回の開催よりも2センチずつ長くなっている。コースに関しては第2回中山開催は初日から最終日まで内ラチから仮柵を設けないAコースを使用する。

~芝の状態は悪くないが、全体的に時計が掛る馬場~

Blog190弥生賞はマイペースで逃げたホッカイカンティの番手を追走したマイネルチャールズが早めのスパートから押し切ったが、2週目に行われた他の芝のレースを見てみると開幕週ほど逃げ有利ではなく、5~6番手の先行勢、もしくは中団からの捲りが目立っていた。これは平均ペース以上のレースが多かったこともあるが、最近はスローペースで流れるレースが以前よりも減っているような気がする。あくまでもイメージなので実際のところは分からないものの、溜めれば溜めるだけ切れたサンデーサイレンス産駒が少なくなったことにより騎手の意識に変化が出てきているのかもしれない。JRAによると芝の状態は先週に引き続き「3~4コーナーで少しの損傷がある」との報告。しかしレースをみている限りでは「損傷」という言葉からくるイメージほど悪くない印象。その代りスローに流れても上がりが掛った第1回中山開催と同じく、今回も上がりが掛る力の要る馬場状態は変わりないようで、ペースが速くても遅くても全体的にタイムは出にくい。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

今週の注目レース

2008年第2回中山競馬の開催日とメイン競走は以下のとおりです。

 3月 1日(土) 韓国馬事会杯(準オープン 4歳上 芝1200メートル)
 3月 2日(日) 中山記念(G2 4歳上 芝1800メートル)
 3月 8日(土) オーシャンS(Jpn3 4歳上 芝1200メートル)
 3月 9日(日) 弥生賞(Jpn2 3歳 芝2000メートル) 
 3月15日(土) 千葉S(OP 4歳上 ダ1200メートル)
 3月16日(日) 中山牝馬S(G3 4歳上牝 芝1800メートル)
 
 3月22日(土) フラワーC(Jpn3 3歳牝 芝1800メートル)
 3月23日(日) スプリングS(Jpn2 3歳牡・牝 芝1800メートル)

~第2回中山開催3週目の注目レース~

3月15日

10レース・アネモネステークス(OP 3歳牝 芝1600メートル)

Blog188関東で行われる唯一の桜花賞トライアルレースで、2着までの馬に桜花賞優先出走権が与えられる。しかし、ここで権利を取って桜花賞を制覇したのは1995年のワンダーパフュームまで遡らなくてはいけないという、トライアルではあるものの、実際は桜花賞に近くて遠いというレースでもある。そんなアネモネSに今年は28頭が登録したが、注目はダイワスカーレットの妹・ブーケフレグランスだろう。父がアグネスタキオンからダンスインザダークに替わった事により今の時点では姉ほど完成度は高くない。しかし戦ってきた相手がアインラクスやアサクサダンディなどの牡馬の強力どころである事を考えると、地力は相当なものを持っているというのは疑いない。今の中山コースはスローに流れも上がりが掛かるという〝力の要る〟馬場状態。現状では切れる脚が使えず逃げ・先行という戦法を取っているブーケフレグランスにとっては打ってつけの馬場であると言える。他のメンバーには菜の花賞を逃げ切りクイーンCで4着になったデヴェロッペ、春菜賞で強い勝ち方をしたソーマジックなど骨のある馬達が集まったが、そんな相手でも決して見劣りしないだろう。ただし戦ってきた相手が強力だからこそ未だ500万下の身。収得賞金400円のブーケフレグランスが出走できる確率は今のところ40%弱であり、出走できない確率の方が高い。この事から一番の敵は一緒に走るメンバーではなく出走するための権利をかけた抽選かもしれない。


3月16日(日)

中山牝馬ステークス(G3 4歳上牝 芝1800メートル)

Blog189フケの出やすいこの時期の牝馬ハンデ重賞ではあるものの、このレースを最後に引退する馬も多数出走するため、毎年豪華な顔触れとなる中山牝馬ステークス。今年も桜花賞馬・キストゥヘヴンをはじめ、ダンスインザムードと同期の大奥・ヤマニンアラバスタ、秋華賞でダイワスカーレットの2着になったレインダンス、クイーンCを勝ったイクスキューズ、福島記念を勝ったアルコセニョーラ、500万下から3連勝を飾って愛知杯で2着になったニシノマナムスメ、1600万下を勝ったハロースピード、調子の上がってきたダンスオールナイト、昨年の牝馬Sで3着の実績がある中山得意のヤマニンメルヴェイユなどなど、実績のある馬と下のクラスから上がってきた調子のよい馬が満遍なく集まり実力伯仲。そこにハイペースで逃げると思われる中山初レースのシェルズレイが加わってさらに予想を楽しくさせる。そんな中でも注目はこのレースが引退レースとなるコスモマーベラス。今のところハンデはG1馬キストゥヘヴンと同斤量の56・5キロを予定されている。重賞未勝利馬がG1馬と同じ斤量で、しかもトップハンデというのは少し可哀そうな気もするが、中山牝馬Sはハンデ戦の割に斤量を背負った実績のある馬が好走するレースでもあり、昨年のマイネサマンサのように近走不振でも重賞で連対経験のある馬は見限れない。このため斤量を理由に軽視するのは禁物だろう。中山巧者が最後のレースでどんな競馬をするか目に焼けつけよう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

中山記念

春競馬の開幕を告げる伝統のG2・中山記念。過去に好走したことのある馬が好走するリピーターレースとして有名で、1番人気には2005年に4着、昨年2着という成績があり、7歳にしてAJCCを制覇して勢いに乗るエアシェイディが指示されたが、優勝したのは2005年に2着、2006年に4着という成績のあるカンパニーだった。


~優勝したカンパニーは~

Blog184当日購入した新聞に載っていた手綱を取る横山騎手の「行こうと思えば行けると思う」という談話。今までのカンパニーの姿から話半分で頭に入れておいたのだが、スタートするとその談話通りに押して押しての先行策。スタート地点から150メートル地点にあるゴール板を過ぎたところで行き脚がつくと2コーナーのカーブを出る頃にはハナに立ったコンゴウリキシオーの番手に位置取る。1000メートルの通過は59秒7。開幕週にしては遅い流れでも嫌々せずにしっかり折り合うと、勝負所でへばったコンゴウリキシオーを馬なりで交わして最後の直線へ。坂の下では勝負所から捲って勢いに乗るエイシンドーバーに詰め寄られたものの、坂を上ったところで逆に突き放すと、最終的に1馬身と4分3の差をつけて優勝したのだった。

Blog187_3確かにカンパニーは自慢の末脚を武器に天皇賞で3着になったりマイルCSで4着になるなど、G1でも好勝負できる能力の持ち主ではある。しかし、その反面、良さを活かそうと末脚を温存するとG2やG3の格下相手でも3~4着どまりという〝煮え切らない馬〟だった。それがまさかこうも簡単に先行して、こうもあっさり優勝するとは・・・。例え横山騎手が先行しようとイメージしたとしても、馬の気性や能力から実際のレースで考え通りに事が運ぶのはなかなか難しい事から、今回はそれに応えてみせたカンパニーを褒めなくてはいけないだろう。今後のローテーションは調子次第も、春は安田記念が目標の様子。絶対的な王者がいなくなったマイル路線。7歳にしてG1奪取という可能性も低くはない。ただ、小回りで直線の短い中山のコースでこのような競馬ができてしまうと、逆に広く直線の長い東京コースでの競馬が難しくなった可能性もなくはない。


~3着だったエアシェイディは~

最初に書いたように、中山記念は過去に好走した馬が再び好走するリピーターレースであり、特に2200メートルで行われるオールカマーやAJCCで好走しているような馬が強い。今まで先行すれば末が甘くなり、追い込めば届かないもどかしいレースが続いていたものの、それを克服するための陣営の試行錯誤と馬自身の成長から捲りを打てるようになり、7歳にしてAJCCを制覇したエアシェイディ。中山記念においても過去に4着・2着と良積がある事から、今回は鉄板だと思っていた。いたのだが・・・。

Blog186_2しかしスタートすると終始ラチ沿いを走る。鞍上の後藤騎手の頭に「開幕週で内ラチ沿いが良好な馬場であり、外に出すと距離損をする」という事が強く印象に残っていたのか、3コーナーを過ぎても外に出さず、それが裏目に。勝負所では加速する先行勢についていけなくなったレオエンペラーやロイヤルキャンサーが前を塞ぎ、外からはトラストジュゲムに被されて直線で馬群がバラけるまで動くに動けず。こうなると勝負事とは面白いもので、馬群がバラけてようやく追い出せた直線でも坂の途中で少し外にヨレたプリサイスマシーンを交わすために体勢を立て直さざる得なくなるなど、やる事なす事が後手後手に。結局、ゴール前で鋭く追い込んだものの、2着のエイシンドーバーさえも交せず3着という結果。東京や中山コースでは安定感のある後藤騎手にしては、久しぶりに「やってしまった」という騎乗だったのではないだろうか。今回は力負けではないだけに巻き返しを期待したいが、こちらもカンパニーと同じく、東京などの大きなコースになると仕掛けどころ、脚の使いどころが難しいか。
Blog185

| | Comments (0) | TrackBack (0)

第2回中山競馬3日目前日

今週は重賞2発!

前開催は冬眠中の野芝の間に洋芝を生えさせるオーバーシードを施した馬場で行われていたが、今開催も引き続きオーバーシードを施した馬場で行われる。野芝の草丈は約4センチ~6センチ、洋芝は10センチ~14センチで、野芝の草丈は変わらないが洋芝の草丈は前回の開催よりも2センチずつ長くなっている。コースに関しては第2回中山開催は初日から最終日まで内ラチから仮柵を設けないAコースを使用する。


~早くも馬場が荒れているとコメントが出たが~

Blog183先週は2日間で芝のレースが10レース組まれていたが、1日目の5R未勝利戦11番人気のミュージカルボーイ、6Rの新馬戦で9番人気のトラックワンダー、2日目の5R未勝利戦で6番人気のラブエッセンス、7Rの500万下で6番人気のディアーウィッシュ、水仙賞で6番人気のネオスピリッツ、木更津特別で6番人気のニシノアンサーが逃げて連に絡んでいた。10レース中6レースで逃げ馬が連に絡んだうえ、これらはどれも人気薄だった事を考えると、やはり先行有利な馬場であることは確かである。JRAが毎週競馬の行われる前日の金曜日に発表する「今週の馬場状態」のコーナーでは開催2日が終了した時点で早くも「勝負所での荒れが出てきた」とコメントが出たが、先週のレース結果から考えると、よほどペースが速くならない限り今週も先行有利は揺るがないのではないか。このため逃げ・先行馬は注意が必要だが、過去に中山コースで逃げて好走した経験のある馬は特に注意が必要だろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

今週の注目レース

2008年第2回中山競馬の開催日とメイン競走は以下のとおりです。

 3月 1日(土) 韓国馬事会杯(準オープン 4歳上 芝1200メートル)
 3月 2日(日) 中山記念(G2 4歳上 芝1800メートル)
 3月 8日(土) オーシャンS(Jpn3 4歳上 芝1200メートル)
 3月 9日(日) 弥生賞(Jpn2 3歳 芝2000メートル)
 
 3月15日(土) 千葉S(OP 4歳上 ダ1200メートル)
 3月16日(日) 中山牝馬S(G3 4歳上牝 芝1800メートル)
 3月22日(土) フラワーC(Jpn3 3歳牝 芝1800メートル)
 3月23日(日) スプリングS(Jpn2 3歳牡・牝 芝1800メートル)

~第2回中山開催2週目の注目レース~

3月9日(日)

11レース・弥生賞(Jpn2 3歳 芝2000メートル)

Blog181皐月賞のトライアルレースに指定されている本レースには、東スポ杯2歳Sを制覇したフサイチアソートをはじめ、京成杯を制覇したマイネルチャールズや出世レースの若駒Sを制覇したアインラクス、ブラックシェル、ホッカイカンティ、キャプテントゥーレなどが出走を予定している。昨年、朝日杯FSを制覇したゴスホークケンが早々とマイル路線を歩むと宣言。過去の勝ち馬から朝日杯FSよりも注目度の高いラジオNIKKEI杯を制覇したサブジェクトが共同通信杯で9着。また、今年行われた3歳重賞でことごとく1番人気に支持された馬が敗退するなるなど、軸となる馬を未だに見極められない混戦を極めるクラシック戦線だけに弥生賞が必見であるのは間違いないが、中でも注目なのはフサイチアソートがどんなレースをするか。9番人気と低評価だった2戦目の東スポ杯では、後に2歳王者となるゴスホークケンやアーリントンCを逃げ切ったダンツキッスイ、共同通信杯で2着になるタケミカヅチ、きさらぎ賞で2着になるスマイルジャック、京成杯で3着になるベンチャーナインらを相手に完勝するなど、出走メンバーはもちろんレースレベルも非常に高かった。このフサイチアソートが3か月ぶりの実戦となる今回の弥生賞で同じコース・距離で行われた京成杯の勝ち馬のマイネルチャールズを相手に勝ち負けできるようならば、一気に皐月賞一番候補として名乗りを上げることになるだろう。この他、前走のきさらぎ賞で出遅れたあげく終始外を回されて能力を出し切れなかったブラックシュエルの巻き返しにも期待したい。


3月8日(土)

11レース・オーシャンS(Jpn3 4歳上 芝1200メートル)

Blog180デュランダルが引退してからというもの絶対的な核となる馬が現れず戦国時代のような様相を呈するプリント路線。今回のオーシャンSはフルゲートが16頭であるにもかかわらず43頭も出走登録している事からもその混戦ぶりが分かるだろう。そんなオーシャンSの中心は混戦模様のスプリント路線の中でも安定した成績を残しているサンアディユ。昨年のアイビスSDで1着になった後は、超ハイペースを先行して7着になった北九州記念を除いて、G1を含めて1着・2着・1着と安定した強さを示しており、混戦のスプリント路線にあってスズカフェニックスと共に中心となる馬の1頭と言える。中山の芝1200メートルというコースは最後の急坂が待ち構えているという事もあり、1200メートル戦を難なく追走できるスピードはもちろん、ダートの短距離戦を押し切れるようなパワーに秀でた資質も求められる。このため、中山コースで過去に好成績を収めている馬はもちろん、ダートに良積のある馬の相性が良い。サンアディユは中山のダートで3戦1勝という成績だったが、G1のスプリンターズSで2着になるなど、中山コースについての適正も問題ないだろう。鞍上が内田博騎手に変わりどんなレースをするかに注目したい。この他、中山コースでは大崩れのないアイルラヴァゲイン、中山のダートで良積があり一昨年のオーシャンSで2着になっているコパノフウジン、また中山コースは初めてではあるものの、中山の芝・ダートを得意としているパラダイスクリーク産駒のナカヤマパラダイスなども侮れないだろう。


9レース・黄梅賞(500万下 3歳 芝1600メートル)

Blog179中山の芝1600メートルで行われる500万下のレース。今年はタケショウオージやリトルディッパー、エイブルベガなどが出走を予定しているが、やはり注目はサイレントフォースだろう。父であるシンボリクリスエスを彷彿とさせる黒鹿毛に骨量豊富な馬体、そして落ち着き払った性格から新馬戦のパドックでは1頭だけ古馬が混じっているような感覚だった。レースではスタート後にすぐに先行すると、勝負所の4コーナーでも馬なり。直線に入って各馬が必死に追い出すのを尻目に持ったままで抜け出すと2着のシンンセサイザーに1馬身と2分の1をつけての快勝。このレースぶりを見たトレーナーの藤沢和調教師からはダービーを意識したコメントが飛び出したほどだった。同厩舎においてダービーで2着になったシンボリクリスエスやゼンノロブロイが山吹賞を使って青葉賞~ダービーという路線を歩んだ事から考えると、山吹賞まで待つ手もある。しかし、黄梅賞も歴史は短いものの過去の勝ち馬にはゴッドオブチャンスやスマイルトゥモロー、マイネルスケルツィなどが名を連ねるなど、この時期の500万下のレースにしては出世レースでもあるし、ロブロイもクリスエスも山吹賞までに2~3走していた事を考えると、黄梅賞への出走は後の選択肢を多くするためという理由があるのだろう。大型馬だけに問題は直線の短い中山の芝1600メートルに適性があるかだが、新馬戦で見せた競馬内容ならば直線の短い中山コースでも問題ない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

第2回中山開催1日目前日

とうとう待ちに待った春競馬・第2回中山開催です!

前開催は冬眠中の野芝の間に洋芝を生えさせるオーバーシードを施した馬場で行われていたが、今開催も引き続きオーバーシードを施した馬場で行われる。野芝の草丈は約4センチ~6センチ、洋芝は10センチ~14センチで、野芝の草丈は変わらないが洋芝の草丈は前回の開催よりも2センチずつ長くなっている。コースに関しては第2回中山開催は初日から最終日まで内ラチから仮柵を設けないAコースを使用する。


~5回ある中山開催の中で一番前の残る馬場!?~

Blog178前開催の第1回中山開催は1か月間の単独開催であった。とはいえ大きく見ると昨年の12月に行われた第5回からの連続開催後半戦。見た目は悪くなかったものの開催が進むにつれて芝は荒れ、後半2週ともなるとどんなにスローペースになろうとも平場のレースから重賞競走までのきなみ上がりタイムの掛かる力のいる馬場になっていた。今開催はそんな第1回中山開催からちょうど1か月ぶりの開催となる。寒い時期である上に休養期間が短かっためどれだけ芝が回復しているか状態が気になるところだが、JRAの発表よれば「この期間にシートを被せて育成に努めたため良好な状態である」とのこと。また、第1回開催が全日Cコースで行われていた事によりAコースを使用するのは昨年の12月に行われた第5回開催以来となり、内ラチから6メートル地点までは2ヶ月間使用されていなかった。これらを考えると芝コースは良好な状態、特に内ラチに近いほど良い状態と言えるだろう。

昨年の第2回開催開幕週を振り返ってみると、初日に行われたきんせんか賞でショウナンタレントが逃げ切ったのをはじめ、続く潮来特別でユメノシルシも逃げ切り。2日目の水仙賞でエルソルダートが逃げ切り、中山記念でローエングリンが逃げ切った。その他、先行有利な新馬・未勝利ではあるもののキングオブチャドやアルビアンなども逃げ切っている事を考えると、良好な芝状態を味方につけて先行する馬が非常に有利だったという傾向が見て取れる。今年も先行有利の馬場であることが予想できるだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« February 2008 | Main | April 2008 »