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弥生賞

2歳王者のゴスホークケンが早々とマイル路線を歩むことを宣言。今年行われた3歳重賞でことごとく1番人気に支持された馬が敗退するなるなど、軸となる馬を未だに見極められない混戦を極めるクラシック戦線。そんな状態でトライアル・弥生賞を迎えたが、そんなレースを制覇したのは京成杯の勝ち馬であるマイネルチャールズだった。


~勝ったマイネルチャールズは~

スローを見越してのホッカイカンティが逃げる番手での競馬。勝負所まで上手く泳がせた後、最後の直線に入ったところで並びかけ、坂で競り落として堂々の先頭ゴールインを果たした。ゴール前にブラックシェルやタケミカヅチの猛追にあったものの、すでに大勢は決した後で完勝と言っていいだろう。確かに1000メートル通過が61秒8と弥生賞特有のスローペースと開幕2週目という先行有利な馬場状態は前で競馬をした馬に有利ではあったのは確かだが、それを味方につけられる自在性と混戦になればなるほど威力を発揮する勝負根性がチャールズの強み。これで中山の2000メートルは4戦して3勝2着1回。うち重賞2勝という内容は他の馬の追随をゆるさないものである事から、現時点で皐月賞のTRとしてスプリングSと若葉賞という2つのレースは残っているものの、今回のレースで皐月賞優勝候補のトップに躍り出たと言っていいだろう。
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今年初めてとなった第1回の開催から時計の掛る馬場状態が続いていたため、京成杯を勝ったあと心配だったのが「高速馬場になった時に対応できるか」という点だった。しかし、1か月の休養を挟んでも力の要る馬場状態は相変わらず。この後も開催が続くため弥生賞時よりも良くなるという事は無いだろうから、皐月賞までは高速馬場に対する心配はしなくていいだろう。その割に走る毎に勝ちタイムを1秒ずつ詰めており、勝ちタイムの2分1秒8は例年とほぼ変わりない水準。タイムからチャールズの成長の跡が見て取れる。圧倒的な強さを誇ったディープインパクトを例外とすると、近年の弥生賞の勝ち馬皐月賞で結果を残せていないのは心配だが、2000メートルとなった京成杯の勝ち馬として初めて弥生賞を制覇した事を考えると、そんな心配も杞憂に終わるか。


~2着だったブラックシェルは~

Blog194_2前回のきさらぎ賞では1番人気に支持されるものの、スタートで出遅れると終始大外を回って7着。しかし今回は中間に行ったゲート練習が功を奏し、スタートも上手く決めて中団で脚を溜めると、メンバー最速タイの34秒6という末脚を繰り出して2着を確保した。これで皐月賞の権利も獲得して本番に備えることになるが、マイネルチャールズには今回の弥生賞と昨年末のホープフルSと2度顔を合わせて2敗。クロフネ産駒らしく見た目で「パワーがあるな」と分かるほどムキムキの馬体だが、そのパワーがスローペースでは逆にオーバーフロー気味となり勝負所でキビキビ動けず、前で競馬のできるマイネルチャールズに出し抜かれている要因となっているように思われる。それゆえ本番ではもっとペースが速くなること、また先行有利の馬場ではなくなっていることはブラックシェルにとってプラス要素。武騎手は大得意の弥生賞に比べると皐月賞での成績は一息だが(あくまでも弥生賞に比べて)、ナリタタイシンやエアシャカールのように弥生賞で2着に負けた馬を本番で優勝させている例もある事から、今後を考えると「今回は勝たなくて良かったのではないか」と前向きに考えたい。相手は強いが、これらを味方に付ければ本番での逆転は十分に可能だ。


~12着だったフサイチアソートは~

Blog195_2前走の東スポ杯では後に重賞を賑わす馬達を退けての快勝。レース後は獲得した賞金から休養に入ったが、休養中に負かした相手が重賞で好走するのに比例して評価が鰻の如く上って行ったフサイチアソート。そんな評価を背に今回の弥生賞で満を持しての出走となったが、スタートからゴールまで良いところなく12着に沈んだ。蓋を開けてみれば体重は前走からプラス2キロという僅かなもの。500キロを超える馬が多数を占める今の競馬の中で弥生賞出走馬は500キロ未満の馬が13頭。その中でもアソートの446キロはひときわ小さく映った・・・というよりも貧弱に映った。話によると「当たり負けして位置取りを悪くした」とのことで、休養中に肉体的に成長できなかったのはいろいろな面で深刻。東スポ杯は厳しい流れを追走して馬群を割ってきた事を考えると今回のペースはアソートには向いていなかったのは確かだが、トライアルとしてもう少し格好をつけておきたかったというのが本音だろう。関係者としてもこの惨敗は誤算なはず。賞金的には足りているため本番に直行することもできるが、直行するにしても巻き返しに向けての調整は大変難しいと思われる。

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