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中山競馬場の芝状態(第5回中山7日目前日)について

今週で第5回中山開催も最終週。年末に3日間開催だなんて慌ただしくてかなわん。

今開催の第5回中山開催は冬眠中の野芝の間に洋芝を生えさせるオーバー・シードを施した馬場で競馬が行われる。野芝の草丈は約6センチ~8センチ、洋芝は10センチ~14センチ。コースはステイヤーズSの行われる1日目(3日)から有馬記念の行われる9日目(25日)まで内ラチから仮柵を設けないAコース使用する。


~予想以上に差し・追い込みが決まっていた先週の3週目だが・・・~

4月に行われた第3回開催終了後、9月の第4回開催が始まるまでの約5か月間の休養期間を利用して芝コースの大規模な手入れが行われる中山競馬場。そんな作業を行った後に初めてAコースで競馬が行われるのが12月に行われる今開催の第5回開催。内ラチから3m以内の芝は第4回開催で利用された内ラチから3m以上の芝よりも良好な状態ということで第5回開催は1年でも最も逃げ・先行馬が活躍できるであろうハズなのだが・・・それは一昔前まで。理由は開催前に施されるエアレーションと言う馬場を軟化させる作業にあり。この作業によって開幕週の綺麗で荒らされていない素軽い馬場も適度にパワーが必要となるため開幕週にもかかわらず差し・追い込み馬が活躍できる馬場で競馬が行われている~というのが現在の中山競馬場の芝コースである。

このエアレーション作業によって今年も差し・追い込み馬も活躍できる馬場状態で開幕した第5回中山開催。開催2週目の前週も平均ペースで流れたレースで逃げ・先行馬と差し・追い込み馬で決着していたことを考えると基本的には「ペース次第でどの脚質にもチャンスのある有利不利の少ない馬場」も競馬が行われていたと言える。気温の低下で芝が育たない冬季という事もあり芝のレース数が抑制されていること、また開催中に雨が降ったわけでもなく消耗も少ない事などから極端な馬場の悪化や傾向の変化は考えにくい。このため3週目の今週も2週目と似たような「ペース次第でどの脚質でも活躍できるフラットに近い馬場」で競馬が行われるのではないか~というのが先週の開催5日目前日にアップしたエントリーだったのだが、結果はどうだったかというと・・・

まさかまさかの差し・追い込み馬、大・活・躍(汗)。

5日目9R・ひいらぎ賞のアウトライアーズ、11R・ターコイズSのマジックタイムとレッツゴードンキ、6日目10R・南総Sのトウカイセンスとクリノタカラチャン、11R・ディセンバーSのツクバアズマオーとルミナスウォーリアーなどなど多くの芝レースで勝ち負けに絡むのは、道中、中団より後ろで競馬をしていた馬ばかり。開催1週目も先週の2週目も差し・追い込み馬が活躍できる馬場ではあったが、ここまで活躍が目立つことはなかった。3週目に入った途端に急に、そして極端に芝の傾向が変化している・・・と現地で観ていて愕然としたのだが、家に帰ってレースの詳細を調べてみて納得。これら差し・追い込み馬が活躍した殆どのレースが平均以上のペースで流れていたからだ(スローペースにもかかわらず差し・追い込み馬同士で決着したディセンバーSは6F目から急激なペースアップでゴールまでのロングスパート戦となったため)。
Blog458

差し・追い込み馬が勝つときは鮮やかなために印象に残りがち。

差し・追い込み馬が2戦続けて勝ち負けすれば差し・追い込み馬向きの馬場だと思ってしまいやすいが、5日目3R・2歳未勝利戦のミッキーワイン、5R・2歳新馬戦のカリンバ、12R・3歳上1000万下戦のスマートルビー、6日目12R・3歳上1000万下のオートクレールなどペースが遅かったレースではしっかりと逃げ・先行馬も活躍しているという点を見逃してはいけないだろう。内ラチ沿いよりも外目の馬場の方が伸びが目立つのは確かで(とはいえ内ラチ沿いが伸びないわけではない)、傾向としてもフラットというよりは差し・追い込み馬向きのに振れているように思える事も確かだが、「差し・追い込み馬天国」とまでは言い切れないのが先週3週目の馬場だった。

今週で最終週を迎える第5回中山開催。

木曜日の夜から金曜日の明け方に降るという雨がどれほど馬場に影響を与えるかは未知数なものの、先週の競馬の結果を踏まえると今週も逃げ・先行馬よりは差し・追い込み馬の活躍の方が目立つ可能性が高い(あくまで「ペース次第」という前置きはあり)。外目の馬場を通った馬の伸びが目立つこともあり、展開がハマった時の差し・追い込み馬の強さは目を見張るものがあるが、そんな道中は中団、また中団よりも後ろで競馬をするような脚質の馬の中でも3コーナーから捲りを打てるような「長くいい脚を使える馬」は要注意。今年の有馬記念はそんなレースを得意としている馬が沢山出走しているのが悩ましいところだが、そんな中で本命に推すとするならばサトノダイヤモンド。

馬自身の総合力はもちろん、有馬記念と相性の良いその年の菊花賞の勝ち馬であること、古馬の牡馬より2キロ軽い斤量であること、手綱を握るのが年間リーディングを狙う野望のあるC・ルメール騎手であること、馬主である里見氏の勢いが確変に突入したかのような状態であること、ロングスパート戦になりやすい京都コースが得意なこと、4コーナーで追わずして自然に上がっていける自在性があることなどなど隙が少ない。好成績の1枠1番を引き当てたキタサンブラックはもちろん強力だがJCで逃げ切りを許しているだけに有馬記念では他の馬も早め早めの仕掛けで勝負に出るに違いない。こうなればレースの展開さえもサトノダイヤモンドに味方するのではないだろうか。

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