2009年第5回中山競馬の特別競走
2009年第5回中山競馬の開催日と特別競走は以下のとおりです。
~1日目・12月 5日(土)~
9R・イルミネーションジャンプS(3歳上 OP 障害3570メートル)
10R・葉牡丹賞(2歳 500万下 芝2000メートル)
11R・ステイヤーズS(3歳上 G2 芝3600メートル)
12R・市川S(3歳上 1600万下 芝1200メートル)
~2日目・12月 6日(日)~
9R・クリスマスローズS(2歳 OP 芝1200メートル)
10R・アクアラインS(3歳上 1600万下 ダ1200メートル)
11R・ターコイズS(3歳上牝 OP 芝1600メートル)
~3日目・12月12日(土)~
9R・黒松賞(2歳 500万下 芝1200メートル)
10R・南総特別(3歳上 1000万下 ダ1200メートル)
11R・北総S(3歳上 1600万下 ダ1800メートル)
~4日目・12月13日(日)~
9R・舞浜特別(3歳上 1000万下 ダ1800メートル)
10R・美浦S(3歳上 1600万下 芝1800メートル)
11R・カペラS(3歳 G3 ダ1200メートル)
~5日目・12月19日(土)~
9R・ひいらぎ賞(2歳 500万下 1600メートル)
10R・仲冬S(3歳上 1600万下 ダ1200メートル)
11R・ディセンバーS(3歳上 OP 芝1800メートル)
~6日目・12月20日(日)~
9R・千葉テレビ杯(3歳上 1000万下 ダ1800メートル)
10R・クリスマスC(3歳上 1600万下 芝1600メートル)
11R・朝日杯FS(2歳牡牝 Jpn1 芝1600メートル)
12R・幕張特別(3歳上 1000万下 芝1800メートル)
~7日目・12月26日(土)~
9R・香取特別(3歳上 1000万下 芝1600メートル)
10R・中山大障害(3歳上 J・G1 障害4100メートル)
11R・師走S(3歳上 OP ダ1800メートル)
12R・グレイトフルS(3歳上 1600万下 芝2200メートル)
~8日目・12月27日(日)~
7R・ホープフルS(2歳 OP 芝2000メートル)
8R・グッドラックハンデC(3歳上 1000万下 芝2500メートル)
9R・2009フェアウェルS(3歳上 1600万下 ダ1800メートル
10R・有馬記念(3歳上 G1 芝2500メートル)
11R・ハッピーエンドC(3歳上 1000 芝1200メートル)
<今開催の注目点>
昨年はダート重賞カペラSの新設(新設と言っても実質は1月に行われていたガーネットSが移動)や、2歳王者決定戦の朝日杯FSが4日目から6日目に移動するなど大きな変更点があった第5回中山開催。しかし今年はこれといって目立った変更点はなし。あえて挙げるのならば7日目に行われていた1600万下の芝1800メートル・グレイトフルSが今年は芝2200メートルで行われる。この他、ハンデ戦だった舞浜特別(4日目)が牝馬限定の定量戦へ。牝馬限定戦だった千葉テレビ杯(6日目)が混合戦へ。定量戦だった幕張特別(6日目)がハンデ戦へ。7日目の香取特別が特別指定交流競走になるなど、1000万下の特別戦では細かい変更が多数見受けられる。
もうひとつ、昨年の8日目は有馬記念を含めた特別レースが払い戻し金に売り上げの5%相当が上乗せされるJRAプレミアムレースに設定されていたが、今年は設定されていないため上乗せされない。どれほどの人がJRAプレミアムを気にして馬券を買っているか分からないが、有馬記念当日はお祭りデーだけに少しさみしい気もする。
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朝日杯は中山競馬場のマイル戦における絶好枠・1枠から抜群のスタートでスタートダッシュを決めると、後は後続に影をも踏ませず1分33秒5という好タイムで優勝。その前の1800メートルの東スポ杯では伸びあぐねて4着に敗退していたものの、素晴らしいパフォーマンスを見せたデビュー戦と同じマイル戦に戻った朝日杯では逃げたのにもかかわらずメンバー中最速の上がりをマークした。1分33秒5は2日目に行われた牝馬のオープンレース・ターコイズSよりも0.1秒遅いだけ。また同日の3レースでは今回出走するアサクサダンディやサトノプログレスが1分35秒4~6で走っていた事を考えると、マイルにおける適正の高さ完成度の高さは世代No.1であったことは間違いなく、馬インフルエンザで使いだしの遅れた昨年の2歳馬達にあっても例年と同等かそれ以上の勝ち馬だったと言えるだろう。
そんな中でも注目はグランプリホースのマツリダゴッホだろう。有馬記念と同じコース・距離で行われるため、たびたび前年の有馬記念優勝馬が今期の始動レースとして出走するレースだが、グラスワンダー6着、マンハッタンカフェ6着と、断然の一番人気を背負って飛ぶ印象がある。マツリダゴッホは中山コースが得意で2200メートルで行われるAJCCとオールカマーを強い勝ち方で制覇しているが、日経賞では勝ちパターンだった所をネヴァブションとトウショウナイトに差されて3着になっているように、2500メートルになると少々信頼度は落ちる。確かに有馬記念で強豪を破って優勝してはいるものの、雨上がりで追い込みにくい馬場状態だった恩恵も少なからずあるはず。今回は休み明け初戦で59キロを背負わされるだけに、あまり人気になっているようだったら評価を下げてみるのも面白いのではないか。
そんな不確定要素のあるマツリダゴッホと比べて安定性ならトウショウナイト。体重が絞り切れなかった昨年末はなかなか結果が出なかったが、10キロ絞れたAJCCでは最後の直線で前の詰まる不利があったにもかかわらず2着を確保。伸び始めたところでの不利だったので痛かったことは確かだが、そんな逆境にもめげず再び伸びてきたのは歴戦の古馬だからこそなせる業か。このAJCCで復活をアピールすると、決め手で分の悪い得意とは言えない京都コースで行われた京都記念では、l勝ったアドマイヤオーラから0.2秒差の5着になるなど、上々の結果をひっさげて今年も日経賞に駒を進めてきた。AJCCでは勝負所での反応がいまいちだったように歳をとってズブいところも見せてはいるが、昨年と同じステップで調子落ちもないところは好感が持てる。歳は取ったが背負う金量は57キロと昨年より1もキロ軽い。得意なコース・レースだけに今年も勝ち負けは必至だろう。
第3回中山7日目に行われる中山グランドジャンプの前哨戦であるペガサスジャンプステークス。グランドジャンプと大障害のような襷掛けコースではなく、中山競馬場の障害コースをグルリと2周するコースであり、大竹柵と大生垣は経験できないが、グランドジャンプの前に中山コースを走れるだけに、グランドジャンプに出走しようとする馬にはステップとして最適な1戦。特にこのレースには中山グランドジャンプに出走する外国馬が出走するため、出走する側にとっても馬券を買う側にとっても外国馬が日本の障害競走のスピードに対応できるかを見極めることのできる重要なレースであると言える。そんなペガサスJSに今年はオーストラリアのカラジをはじめ、中山で2連勝中のコスモラバンジン、メイショウタローなどが出走予定だが、やはり注目は外国馬ながら中山グランドジャンプ3連勝中のカラジだろう。同馬はその前哨戦として毎年ペガサスJSにも出走しているが、過去3年は3着・2着・3着と好成績を収めている事から、今年もここで掲示板を確保できるようならば本番でも心配ないだろう。
このフラワーカップは、前走、中山コースで勝利を挙げた馬が好成績を収めている。このため、前走のきんせんか賞で圧倒的な強さを見せたブラックエンブレムは不動の軸馬として支持されるだろう。開幕週に行われたレースで内枠に入ったというアドバンテージはあったものの、激化する先行勢が演出するハイペースを中団から捲りあげるいう味な内容は、決して馬場の恩恵だけでは片づけられるものではない。つばき賞を勝ったシングライクバードはミッキーチアフルやファリダットといった牡馬を相手に直線でなで斬って優勝。一瞬の切れ味が無いので直線の短い中山に替わってどうなるかは未知数も、差しの決まりだした馬場を味方につけたいところ。シックスセンスの妹でチューリップ賞で出負けをして権利が取り逃したスペルバインド、新馬戦の内容が好評価されているハイエストホワイトなど収得賞金400万円の馬達は出走するために抽選を通る必要がある。今のところ2分の1程の確立であり連闘となるブーケフレグランスあたりが回避する可能性が高いことを考えると、抽選の行われる木曜日にはもう少し確率は上がるだろうが、いくら能力があると言っても昨年のレース選択で迷走したベッラレイアのように除外されて出走できなければ勝ち負け以前の問題。まずは出走にこぎ着ける事が第一の目標だ。しかし、トライアルにおける人気馬の敗退で桜花賞に出走できる収得賞金額のボーダーラインは1200万。400万円組は桜花賞に出走するために勝つことが至上命題であり、狭き門であることは間違いない。
この中でも注目は若竹賞と共同通信杯を連勝中のショウナンアルバだろう。レースになるとスイッチが入るという狂気の持ち主で、2走とも前半は掛り気味。特に前走の共同通信杯は押さえる競馬を教えようと考える鞍上の蛯名騎手が何度も立ち上がるほど喧嘩をするが、道中半ばで折り合うと最後の直線では坂の途中まで手綱を抑えたままという抜群の反応で、ゴールまで伸びるアドバンテージを作り出した。共同通信杯を優勝したことで賞金は足りている。しかしなぜスプリングSに出走するのか。ちょうどいい間隔で皐月賞に出走できるという理由もあるが、主な理由は折り合い面に不安があるからだろう。それだけに今回は本番を想定して「前半にどれだけ折り合えるか」という課題を克服するための試走に近いレースとなるだろうが、かと言って無様なレースは逆に不安を残す事になると考えれば、快勝しているコースとは言え決して優位な立場ではない。ショウナンアルバにとってはここで優勝すれば混迷を極める牡馬クラシック戦線においてマイネルチャールズと共に2トップを形成する事になる事や、レッツゴーキリシマやドリームシグナルといった朝日杯FS好走組との世代レベルを計るチャンスにもなり、色々な面で試金石となるレース。負けられない。
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